カリオペアルファ(旧モデル)2008年4月製造終了
ピストンHFO/IMV
新生児・小児用人工呼吸器
カリオペαは今までにないHFOのコストパフォーマンスと使いやすさを追求します。
2008年4月製造終了
特徴
HFO(高頻度振動換気)は、解剖学的死腔量よりも小さいストロークボリューム(一回駆出量)で高頻度の換気を行う呼吸管理方法です。
気道内圧変動が小さいことから肺損傷を最小限に抑えます。
血圧、頭蓋内圧の呼吸性変動を抑制します。
吸気時に送った同量のガスが、呼気時にもアクティブに吸い出されるため、高頻度換気時でもエアトラッピングの危険性が少なくなります。
平均気道内圧とストロークボリュームの設定によってPaO2、PaCO2を そ れぞれ独立して調整できます。
ピストン式HFO
カリオペαの心臓部はピストン式HFO、パワフルな振動による確実な換気と、正弦圧波形でのゆるやかな振幅による肺に負担の少ないHFO換気が可能になります。
わかりやすいHFO設定
実測されたアンプリチュード値(気道内圧振幅)がモニター表示されますので、ストロークボリュームの決定とそれに伴う気道内圧の変動が把握でき、安全な呼吸管理が行えます。
HFOによる呼吸管理の設定は「ストロークボリューム」と「平均気道内圧」だけで、他に複雑な操作は必要ありません。
圧規定換気(PCV)と圧支持換気(PSV)を搭載
カリオペαではIMVモードの送気方法にPCVを採用しました。また、PSVにより患者の自発呼吸をサポートします。PSVの特徴として、患者との優れた同調性、呼吸仕事量の軽減、呼吸筋疲労の回避など数多くの利点が挙げられ、補助呼吸としての使用だけでなく、ウィーニングの手段としても広く用いられています。
3つのモードをワンタッチ選択
各呼吸モードの切換えは、セレクタースイッチの操作だけです。
手動のsigh機能も使用できます
手動によるsigh機能を搭載。「手動送気」ボタンを押す長さに応じて時間調節ができ、最大10秒まで連続してsighをかけ続けることが可能です。
専用設計の吸・呼気弁によるスムーズな換気
優れた動作を誇る吸気弁と呼気弁により、PSVに必要な高速かつ正確な流量制御を実現しています。これにより患者の吸気要求を瞬時に的確に判断する事が可能になり、吸気相から呼気相へスムーズに転換します。
カリオペαの安全設計
マグネットジョイント式横型ピストン採用
駆動音を従来機と比較して大幅に削減。ピストン部の劣化を最小に抑え、高耐久性とメンテナンス性向上を実現しました。ピストン部分は簡単に脱着でき、滅菌が可能です。
気道内圧警報の自動設定
気道内圧警報は、HFO、IMVともにプリセット値が自動設定されています。この警報の値は、任意の値に変更ができます。
ダイヤル確認機能
パネル面のダイヤル、スイッチ類に触れると、アラームが鳴るようになっています。この機能により、不意な操作が行われたことなどを使用者に知らせます。
インピーダンスバルブ
インピーダンスバルブによってHFOとIMV時の吸気ガスの流れを制御。これにより、純正加温加湿器だけではなくウォーターチャンバー型の加温加湿器もご使用いただけます。
上部アラーム表示灯
遠くからでも確認できる、大型のアラーム表示灯を標準装備しています。
エレクトリカルブレンダー
吸入酸素濃度の調節機構にステッピングモーターと熱線フローセンサーによる制御を採用しました。濃度調節のためのブロー排気の必要がなく、ムダなガスの消費を抑えます。